学生広報部レポート/株式会社野村総合研究所主催 「NRI学生小論文コンテスト2021」 | 嘉悦大学受験生サイト

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学生広報部レポート/株式会社野村総合研究所主催 「NRI学生小論文コンテスト2021」

2022/3/28

学生広報部レポート/
株式会社野村総合研究所主催「NRI学生小論文コンテスト2021」

 

今回は、昨年開催された株式会社野村総合研究所(NRI)主催の「NRI学生小論文コンテスト」について、実際に応募、そして最終審査会まで残ることができ、最終的には大学生の部優秀賞を受賞できた学生広報部の上原本人がコンテストについて執筆します。

NRI学生小論文コンテストとは

野村総合研究所が主催している「NRI学生小論文コンテスト」は、2006年から開催されています。これからの社会を担う若い世代に、日本や世界の未来に目を向け、考える機会を持ってもらうための取り組みであり、コンテストで入賞した若い世代からの提案を広く社会に公表することにより、若者を含む幅広い世代が日本と世界の未来を考えるきっかけにしてもらいたいという願いが込められています。

今回の応募論文総数は3043作品で、内訳としては大学生の部が265作品、高校生の部が2778作品でした。

コンテストのこれまでのテーマ例としては、2015年の世界に向けて未来を提案しよう!『2030年に向けて―「守るもの」、「壊すもの」、「創るもの」』、2020年のShare the Next Values!「サステナブル未来予想図 ~最適な社会の構築に向けて~」といったものがあります。

そして、2021年のテーマはShare the Next Values!「サステナブル未来予想図 ~こんな地球で暮らしたい・安全安心な社会のカタチ~」でした。

審査員の方々の前で論文内容についてプレゼンテーションを行う最終審査会では、高校生の部5名、大学生の部5名が、各々の創造する未来について、堂々と力強く語っていました。
私自身も、自分の考えた提案について思い残すことなく発表することが出来ました。
また、最終審査会の最後には、特別審査委員であるジャーナリストの池上彰さん、ノンフィクションライターの最相葉月さんから論文、プレゼンテーションについて講評をいただくことが出来ました。

 

https://www.nri.com/jp/news/event/lst/cc/sustainability/contest


論文募集要項

コンテストには高校生の部、大学生の部があり、今回は大学生の部の募集要項について一部紹介をします。

・論文の字数は4,500~5,000字(別途、400字程度の要約が必要)
・応募資格は、日本国内の大学院、大学、短大、高等専門学校(4~5年)に在籍している学生
・2021年7月1日時点で27歳以下の、個人またはペア

※上記の募集条件はNRI学生小論文コンテスト2021の一例になります。

最終審査会までの流れ

予備審査、一次審査、二次審査、論文審査会選考を経て、最終審査まで残った作品は、最終審査会にて発表を行います。
最終審査会では、NRI東京本社にて、発表者を除き20名ほどの前で発表をしました。
今回は、論文を作成し始めてから最終審査会までの流れをご説明します。

私自身、小論文作成には二か月ほどかかりました。しかも最終日まで細かい見直しを行ったので、論文提出は提出締切日に行いました。
最終審査会前には、NRI社員の方によるプレゼンパーソナルアドバイスがありました。私はあがり症で、発表のときにとても緊張してしまうのですが、最終審査会前に職員の方とのコミュニケーションをとることが出来たおかげで、とてもリラックスした状態のまま、楽しもうという気持ちで発表に臨むことが出来ました。

 

私が発表した提案

私はインターナショナルティーチャーという制度(International Teacher System)を提案しました。
この制度は、途上国の教員志望の学生を対象とした教育インターンシップです。
南アジアの教員志望の学生が、オンラインで日本の中高生に、宗教や自国の慣習、文化、国際政治、歴史について英語で授業を行い、その経験を活かして自国の学校で教師になるという内容です。

特徴としては、他にも3点あります。

まず、教育インターンシップを経験した者は、南アジアの学校で優先的採用や賞与・昇給、保険制度などにおいて高待遇を受けることができること。
教員志望の学生は二人で一クラスを担当し、授業担当と教材作成担当の二つの役割があること。その際、日本の英語科目担当の先生は授業の補佐を行います。
また、授業は特別活動として扱われ、年に数回実施されることです。
最後に、この制度の注意点は、南アジア諸国の政府による許可制ということです。
南アジア諸国の政府がリベートや収賄、教師の無断欠勤がないことなどを見極めた上で、南アジアの学校がこの制度をサポートする体制が整っているかどうかを見極めます。
そして、この特別活動の最終ゴールは国際交流です。このインターンシップ経験を経て教員となったインターンシップ経験者は、一年に一度、南アジアの学生と日本の学生でオンライン形式にて合同授業を行い、異文化理解を深めます。

 

なぜ南アジアなのか

18億人にのぼる地域人口のほぼ半数が24歳未満である南アジアは、2040年までには世界最大の若い労働力を持つ地域となると推測されており、地域が活気に満ちた、生産的な経済を推進する可能性を持っています。
私には現地で暮らすネパールの友人が数人いますが、その友人からネパールが発展途上国であるという印象は全く持てません。
しかし、南アジアでは小中学校教育の終了率が70%を超えているにもかかわらず、最低限の習熟度に達した2,3学年の子供の割合では、読み書き、算数ともに30%以下という数値が出ており、これからも教育分野の発展を見込むことができます。
また、日本と時差が少ない地域を選ぶことで、コロナ禍で減ってしまった国際交流や合同授業の機会をオンラインで実現させることが可能になると考えました。

提案を考えた過程

私はまず論文を執筆するにあたり、NRI学生小論文コンテスト2021のテーマにある「こんな地球で暮らしたい」について熟考しました。そして、3週間ほど悩んだ末にたどり着いた私の答えは「すべての人が、どこにいても笑顔でいられる社会」で暮らしたいという想いでした。
このアイデアが浮かんだきっかけは、2021年夏に実施された東京2020オリンピックパラリンピックの閉会式です。「多様性」をモットーとした大会の閉会式をテレビ画面で観たときに、多様性ってこんなにも単純で、シンプルで美しいということを「もっと早く、多くの人が知ればいい、気づけばいい」と思いました。
これを私たちの暮らしと近づけるには、学校教育がとても有効であるのではないだろうか、そして、多様性理解をする上で、私たちは今現在よりも「人」について理解を深める必要があるという二つの仮説を立てました。
ここでは宗教や歴史、政治について一人ひとりが意見を持つようになることが大切です。
出会ったことのない宗教や人種の人々が、本当に自分とは異なるのか、どのような考えを持っているのか、現在ではオンライン留学という言葉もあるほど身近になった異文化交流を通して知る機会を得ることができると考えました。

コンテストに応募した理由、きっかけ

当時所属していたゼミの明山先生からコンテストについて紹介をしていただきました。
サステナブルデザインについて考えることが好きだったので応募しました。

この論文を書くうえで苦労したこと

私の提案は、南アジアと日本をつなげることや南アジアの政府をも巻き込もうとしている点、現在はインターネット環境が整っていない地域が多い南アジアを対象に実施したいという点など、実現可能性に欠いている部分が多かったので、時間をかけて考え、より具体的な提案ができるように論文の内容を工夫しました。また、今回は私自身実際に行ったことのない南アジアに焦点を当てた内容でしたので、南アジア諸国の教育現場ではどのような特徴や課題があるのかというデータや知識を集めることが大変でした。

感想

論文を執筆し始めると、大学生の視点から理想の社会について考えることは、苦労もありましたが、それも含めてとても楽しかったです。
最終審査会では、自分以外の参加者の発表を生で聞くことが出来ましたが、その参加者に話を聞いてみると、参加者全員が自分の描く理想の社会の実現に向けて行動している、またはする予定だと話していました。私もNRI学生小論文コンテストの機会をスタート地点として、インターナショナルティーチャー制度実現のため、日々活動を継続していきたいと思います。
最後になりましたが、このような機会を用意してくださった野村総合研究所の方々、指導をしてくださった明山先生に厚く感謝申し上げます。

最終審査会のプレゼン動画
https://www.youtube.com/watch?v=YWh1e4rvmuI&feature=youtu.be

論文
https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/news/event/lst/2021/cc/sustainability/00_NRI_Student_Essay_Contest_2021_all.pdf#page=17

 

文責:学生広報部 上原 綾乃(嘉悦大学 経営経済学部2年)

 

学生広報部の記事一覧はこちら
https://www.kaetsu.ac.jp/student-pr/

 

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