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学生広報部レポート/嘉悦が新たに始めた「e-Sports教育」 担当教授から語られた次の目標は?

2021/3/23

学生広報部レポート/世の中の“面白い”を学問する現場から8
嘉悦が新たに始めた「e-Sports教育」
~担当教授から語られた次の目標は?~

 

担当教授&インタビュアー紹介

担当教授:内海 健宏(うつみ たけひろ)
大手人材サービス企業にて、HRメディア商品企画・斡旋商品企画ハイプロフェッショナル、HRメディア運用企画マネジャーを担当。これまでのキャリアを活かし、マーケティング論や流通論の教鞭をとりつつ、インターンシップやキャリア教育にも幅広い見識とネットワークを発揮。学生にじっくりと向き合い、対話し、学生自身が本気で描くキャリアデザインをサポート。

 

インタビュアー:勝山 猛志(かつやま たけし)
経営経済学部3年 学生広報部所属
学友会はe-Sports部、ローターアクトクラブに所属
趣味は旅行、カラオケ、食べ飲み放題

 

はじめに

本記事は2020年秋学期に開講された「e-Sportsマーケティング」をの担当教員にインタビューした記事です。
本講義の前期(9月~11月)では「嘉悦大学eスポーツDAY」という学園祭に代わるイベントを企画、実施いたしました。興味のある方は是非、以下のプレリリースや動画も合わせてご覧ください。その中で私はe-Sports部の一部員として、企画運営に参加していました。

「嘉悦大学eスポーツDAY」に関する記事はこちら↓↓
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000053305.html

「嘉悦大学eスポーツDAY」当日の動画はこちら↓↓

 

e-Sportsマーケティング前期(eスポーツDAY)を終えて

勝山: まずは、昨年11月の「eスポーツDAY」お疲れ様でした。こちらのイベントは私も間接的に携わらせて頂きましたが、参加者も視聴者も一丸となることができた新しいプロジェクトだったと思います。
内海: eスポーツDAYは、この講義を受講してくれた学生も手伝ってくれたe-Sports部の皆も、そして私自身も完全燃焼できましたね。もう心の底からやりきったぞ!!と言える位、誰もが死力を尽くして成功させた最高のイベントだったかな。今年度はただでさえ慣れないオンライン環境下なのに、オンラインで参加できるイベントを企画できたなんて自分でもびっくりだった。しかも、一つの講義内の中で、構想段階から実施まで全部学生主体だったから、一緒に頑張った皆にはきっとこれ以上無い経験になったと思いますよ。
勝山: 完全燃焼というのは本当にその通りだと実感しています。このようなイベントや活動の一つひとつに精を出して取り組むというのは4年間ある大学生活の中でも数える程しか体験できないものなので、これから社会人になる私達にとってはとても貴重な経験になりました。
内海: そうだよね。うちの大学で出来る長期プロジェクトの中でも結構ヘビーな方だったと思います。やっぱり、色んな部分で大学外とも関わりを持って動いたから、営業ではないけれど皆は社会人と変わらない仕事をしていたと思うし、そういう意味では大学在学中に皆と仕事できて楽しかった!私も持ちうる限りのノウハウは伝えたつもりだけど、まだまだ改善する部分もいっぱいあったので、次はもっと上手くやれると思います!

 

e-Sportsマーケティング後期の講義内容

勝山: 本当、色々な思い出が蘇ります。でも、「eスポーツDAY」って講義の中では前半だけのお話ですよね?この後の講義はどんなだったのですか?
内海: 実はe-Sportsマーケティング後期は、前期で頑張った分、ゆったりとe-Sportsに触れようということで、講義内でもう一度「eスポーツDay」をやったんですよ。
企画から始めて、様々な検証をして、必要な部門を作り、各グループで経験者がリーダーとして引っ張って…と思い返してみると結構本格的だね。雰囲気は大分リラックスして出来ていたと思うけど(笑)
勝山: なるほど、具体的にはどんな内容になりましたか?
内海: まず、後期のゲームタイトルは今話題の宇宙船を舞台にした人狼系ゲーム「Among Us」になったんです。私もe-SportsなのにAmong Usというのは結構意外でした。後期は皆でやれば盛り上がるかもしれないゲームタイトルをいくつか上げて貰い、その中から色々とリサーチして1つに絞ってみました。
このリサーチというのは実践的なマーケティングと同じ手法で、まずは1回プレイしてもらう。そして、フィードバックを集めてそのゲームの課題を見つけ出す。ゲームシステムが原因で面白くなかったとか、しっかり会話できるようになればこのゲームを続けたいと思うなどの、具体的な意見を元に分析や分類を行い、一番楽しめる層が厚くなりそうなゲームを選んだ結果、Among Usが持ち上がったんです。

 


 

勝山: 「eスポーツDAY」のタイトル選別基準は「ゲームを通じて大学全体が繋がれるもの」という感じでしたが、後期の選別基準は「皆でワイワイ楽しむ」だった訳ですね。
内海: その通り。前期は結構大掛かりだったので、手伝ってくれたe-Sports部の上級生に乗っかっていただけの状態だった子も多かったかな。けれど、その後ちゃんと振り返りをして、その時の経験を次に活かす気持ちで後期のイベントも完走出来たので、受講生である2年生のみんなは本当に良い経験になったと思います。こんな風に1講義内で大きなPDCAを2回も回せたのは贅沢です(笑)
勝山: こんな講義は自分も受けたことが無いです。研究会やゼミが長期で取り組むプログラムなどでやる内容ですね。その後、イベントはどのように進んでいったのですか?
内海: その後は経験者を中心にチームを作り、その経験者がリーダーとなって大会まで持っていけるレベルに仕上げてくれました。基本的にはリーダーの手腕に任せていて、リーダーはチーム内の士気を上げるために、ゲームが楽しくなる動画を共有したり、資料を作ってゲームをやり易くしたりと様々な工夫をしていましたね。私はフレームワークを作って提供する位しかやることなかったけれど、段々と内容が固まっていくのは見ていて凄く楽しかった!だって、留学生も日本人学生も困らない各言語の地図とか、難しいインポスター側のやる動き5ヶ条とか作り出していたからね。

 


 

勝山: この流れで行くと、最後は大会として開催するためにルール設定やアイデア出しに苦難した運びですか?
内海: お互いが気持ちよく競い合うことを目的としていたから、苦難というよりむしろ、各チームが積極的にルール設定や大会案出しに取り組んでいましたよ。やっぱり、e-Sportsとして取り扱うのであれば、きっちり作っておきたい部分ではあっただろうし、競技性が無いと面白みに欠けちゃうからね。
話の方向性で凄いと思ったのは、何試合も行った末に勝者が決まる一般的な大会ルールだと付いて来られない学生も出てくるから、少ない試合数でさっくりとトーナメントが終わるように作っていたことかな。何をしたら得点が入るかが明確かつ公平に設定されていて、2試合行ってその得点が一番多い人が勝ち残りみたいに!ほら、シンプルじゃない?
勝山: 確かにこれだけ聞けば誰でも分かりますし、飽きも来ない気がします。実際には各チームが何度も意見を出し合って、それを全体ですり合わせて検証して、より良くなるように作ったのが伝わってきます。
内海: 本当によくやりきってくれたと思いますよ!講義内とは言え、折角大会をやるなら、また簡単な賞品も用意したいと思ってお菓子買っちゃったもん。残念ながら、まだ賞品発送出来てないから手元にあるけどね(笑)

 


 

e-Sportsマーケティング講義全体を終えて

勝山: ここまででも結構感想戦が入ってしまいましたが、講義全体を通じての所感などはありますか?
内海: そうですね。講義自体はマーケティングということで、何を求められているかをリサーチ出来て、求められているものを発信する練習をe-Sportsという題材で取り組んで貰いました。そして、e-Sportsだからこそ、プレイヤーでもあり、企画者でもあるという経験は積んで欲しかったなと。だって、自分で企画したのにやってみて面白くなかったら、それはもう自分のせいだよね(笑)
自分たちで企画して、自分たちも楽しむ事が出来れば、それは他の題材でも生かすことが出来る能力だと考えていますよ。だからやっぱり、終始学生が楽しそうにしていたのは本当に嬉しかった。バタバタしていた時期もあったけど、こんな風に熱に浮かされるように頑張るのは大学生らしいし、それぞれの自信になったらいいなと思っています!
勝山: ここまでアクティブに動いて成功失敗に関わらず学びが得られる講義は滅多に無いと思います。今年度で一番、大学生として「活き活きしていた」と実感できたのではないでしょうか?
内海: そう感じて貰えたのであれば、私としても開講して良かったと感じます。短い期間の中でPDCAを回していた分、中には講義時間外でも全力で取り組んでいた学生もいたからね。その昼夜問わず何かに熱中して、直向きに頑張る姿勢っていうのは大学生らしいと言えば大学生らしかった(笑)
でもそれは、これから社会人になっても踏ん張らなければいけない時も出てくるし、与えられた期間の中で最大限やりきるっていうのもスキルだからね。この経験が皆の自信に、そして将来に対する選択肢になることもキャリアの教員としては願っています。

 

次年度の講義目標や内容に関して

勝山: 次年度はシラバスにある内容も行っていく想定ですか?
内海: そうですね。次年度も開講するので次こそはシラバスにも書いた内容であるe-Sportsのトレンドについて学んだり、その道に精進しているプロの方々やe-Sports事業を経営している方のお話を聞いたりしたいですね。またe-Sports関連のイベントにもチャレンジしたいと考えている段階です。次は対面で学園祭なども行われると思いますし、同じ規模で出来るかわからないですけどね。
でも一つだけやりたいことがあって、e-Sportsに関係する施設が完成するそうなので、上手く行けばそこでのインターンとかも出来るかな、と考えています。次年度を楽しみにしていてください!

 

オフライン講義に切り替わったら?

勝山: 今年はオンラインが主流となっていましたが、これが従来のオフライン講義に切り替わったらどんなことをやりたいですか?
内海: やっぱりオフライン大会というものを開いてみたいですね。確かに今年のe-Sportsは目立ったけどオンラインでやり続けるのはちょっと勿体ないかなと思っています。ちょっと想像してみてください。
会場にはプレイヤーも観客も皆集まって、プレイヤーは向かい合って闘い、観客は大きなモニターを観戦しながら熱狂的に盛り上がる。勝ったプレイヤーは雄叫びを上げて、負けたプレイヤーは死ぬほど悔しい顔をする。そんな生の表情や歓声っていうのがオンラインでは足りないって言われていたから、オフラインで出来るのであれば是非ともこれをお届けしたいと思いませんか!?
勝山: 言われてみればそうですね。今は中々体験できないですが、e-Sportsに限らずライブやコンサートでもオフラインが主流だったときは死ぬ気でチケット取ったり、遠路遥々応援しに行ったりしますもんね。
内海: まぁ、これからの時代は、全てがオフラインに戻るかと言われれば多分ならないとも考えていますよ。この講義に限った話ではないけどね。目的に合わせてオンラインとオフライン、2つの手段が出来たと考えたほうが良いと思います。この環境で過ごしてみて、どちらにもメリットがあったからこそ、これからはますます使い分けというのが大事になってくるかと。

 

この講義はどんな学生にオススメ?

勝山: 改めて、ゲームを通じてマネジメントやマーケティングを学べる本講義は良い意味で異例だったと思います。今年度から開講された講義ではありましたが、受講した学生を見てみて、この講義はどんな学生にオススメだと感じましたか?
内海: 当てはまる学生を探すのであれば、ちょっとゲームに興味があるでも良いし、「e-Sports」という比較的新しい産業に興味があるでも良いし、皆で何か一つのものを作り上げるプロジェクトをしたいでも良いです。
でも、ぶっちゃけてしまえば、どんな学生が来てもその期待に答えることが出来る講義は作れると思っています。受講生が一丸となって知ろう、学ぼうとする渦の中に巻き込んで鍛えちゃいますからね。入り口はどうであれ、知らず知らずのうちに一生懸命やっている時間が楽しくなってくるから楽しみにしていてくださいね!

 

内海先生にとって「e-Sports」とは!

勝山: 最後に、内海先生にとって「e-Sports」とは何かを教えて下さい!!
内海: デジタルが生活の中心となりつつある中で、人間性を保ってくれる最後の手段。e-Sportsはエコで手軽で便利だけど、コミュニケーションも、汗も、練習も必要。その二面性が未来において欠かせない存在になるはず!?
勝山: ありがとうございました!!

 

 

文責:学生広報部 勝山猛志(嘉悦大学経営経済学部3年)

 

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